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歯周病菌ってどんな菌?

2016/01/06



お口の中には、常在菌も含めてたくさんの細菌がいます。

その中で歯周病の発症に関与していると言われている菌を「歯周病菌」と呼びます。

では、その歯周病菌とはどんな菌でしょうか?


1 .歯周病と歯周病菌とは?

 

歯周病には、「歯肉炎」と「歯周炎」に大別されます。

歯肉(歯ぐき)に炎症が起きた状態を「歯肉炎」

さらに悪化して、

歯を支えている骨まで炎症が広がった状態を「歯周炎」と呼びます。

そして、歯周病菌にも2種類に分けられます。
酸素を好む「好気性菌」、酸素を嫌う「嫌気性菌」があります。
好気性菌は、
酸素がないと生きていけないので、歯ぐきの表面にへばり付いて歯ぐきを攻撃し、
歯肉炎を起こします。
嫌気性菌は、
酸素が届かない歯と歯ぐきの隙間に潜り込んで毒素や酵素を分泌し、
歯ぐきの内側や歯を支えている骨を攻撃して、歯周炎を起こします。




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この毒素の強い物質を作り出すたちの悪い菌(嫌気性菌)は、次の3つの菌です。
 

 

2.代表的な歯周病菌とは?

 

1)ポルフィロモナス・ジンジバーリス( P.g菌)

強い悪臭を放つ→口臭の第一の原因

濃度の高い硫化水素を生成するので、口臭の原因になります。

歯ぐきを構成するコラーゲン組織を分解したり、白血球がもつ細菌を食べる作用や
殺菌作用を弱める酵素をもちます。 また、歯を支える骨を溶かす毒素をもちます。
 

2)トレポネーマ.デンティコーラ(T.d菌 ):らせん状菌

歯と歯ぐきの間の溝(歯周ポケット)が深くなると爆発的に増殖し、
歯が無くなくなるまで住み着く歯周病菌。
歯周病が進行すると歯ぐきの中に入り込み、歯周病の症状を急激に悪化させます。 

3)タンネレラ.フォーサイセンシス ( T.f菌 )

歯と歯ぐきの間の溝(歯周ポケット)に生息します。

            〜 歯周病菌によってどのように歯周病になるのでしょう。〜

 

歯周病菌が、歯と歯ぐきに間の溝(歯周ポケット)に入り込み毒素を出す

歯ぐきが腫れたり、出血する

   さらに、歯周ポケットの奥に入り込む

歯を支えている骨(歯槽骨)までも溶かす

   そして、 歯をグラグラにしたり、歯ぐきを下げます

    最後には、歯が抜け落ちる

 

歯周病は、細菌(歯周病菌)による感染症のため、歯や歯ぐきだけではなく

血液に乗って全身を巡り、心臓病、脳卒中や早産、低体重児などの全身の健康まで

影響を及ぼすこともあります。

では、そんな歯周病菌を減らすにはどうすれば良いのでしょうか?

 

3.歯周病菌を減らすには?

 

歯周病菌はお口の中から完全になくなることはありません。

しかし細菌が完全になくならなくても、細菌を減らし、細菌が増殖しない、

活動しないようにする事が大切です。

 

まず1つ目は、お口の中の環境を整える事です。

細菌は誰もがお口の中にもっています。

しかし、その細菌が増殖し活動するかは、お口の中の環境、管理次第です。

細菌は、歯垢(プラーク)によって媒介され、勢力を強めます。

そのためには、歯垢(プラーク)を取りきる事が最も効果的です。

セルフケアによる毎日のブラッシングはとても重要です!!

そして、ブラッシングで取りきれない歯周ポケット内の汚れ(歯石など)は

歯科医院でのプロフェッショナルケア(歯周治療)で徹底的に除去する事です。

 

そして2つ目は、生活習慣、食習慣、日々の運動などの健康も見直しましょう。

不規則な生活や食習慣などで体力や免疫力が低下し、抵抗力が落ちれば、

細菌はそこにどんどん付け込んでいきます。

規則正しい生活リズムと食生活にしましょう。

ストレスの少ない生活を送りましょう。

そして、

     再発、再感染に注意しましょう‼️

歯周治療が終了してもセルフケア(ブラッシング)不足などにより再発してしまいます。

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                                ☝︎このような事での再感染にも注意しましょう❗️

再び感染しないためにも、パートナーや家族と歯周治療を行いましょう。

 

4 .まとめ

お口の中の健康は、体の健康と直結しています。

お口も体も健康に保つためには、お口の中から歯周病菌を少しでも減らす必要があります。

ご家庭での毎日の歯磨きである程度まで取り除けますが、

徹底的な除去には歯科医院の受診が必要です。 

歯科医院で定期的に健診を受けていれば、

お口の中の歯周病菌が常に少ない状態に保つことができます。

歯周病と思われる方は早めに歯周治療をお勧めします。

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