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よくかんで食べていますか?

2016/03/02



 

みなさんは、一口もしくは、一回の食事でどのくらい噛んでいますか?
 〝噛む〟ことを意識して食事されていますか?

では、噛むことでどんな効果があるのでしょうか?

 

⒈噛むこと効果とは?

   「よく噛んで食べる」ことは健康にとって様々な効果があります。

 

「卑弥呼の歯がいーぜ」は様々なメリットを表した標語です。

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噛む回数が激減している現代人 昔の人と比べてみると

●弥生時代・・・咀嚼回数 3990回

もち玄米のおこわ はまぐりの汁 長いもの煮物 かわはぎの干物 くるみ 栗のびる

 

●鎌倉時代・・・咀嚼回数 2654回

玄米おこわ さといもとわかめの味噌汁 いわしの丸干し 梅干

 

●江戸時代・・・咀嚼回数 1465回

麦飯 かぶの味噌汁 はまぐりの塩蒸し さといもとごぼうの煮物

 

●昭和初期(戦前)・・・咀嚼回数 1420回

麦飯 野菜の味噌汁 たくあん 大豆のみそいため にんじんとだいこんの煮物

 

●現代・・・咀嚼回数 620回

パン コーンスープ ハンバーグ   スパゲティー  ポテトサラダ  プリン

弥l生時代と比べ現代の咀嚼回数は、わずか1/6になっている事がわかります。

 

このまま噛まない生活を続けると、どうなるのかな?

●アゴが小さくなり歯並びが悪くなる。

●唾液の分泌が少なくなり、消化吸収が悪くなる。

●噛み合わせの悪さから、肩こり頭痛がおきやすくなる。

こうした、私たちの健康に様々な影響を及ぼす事がわかっています。

まずは、よく噛む食品を選び生活の中にどんどん噛む習慣を取り入れていきましょう。

 

⒉噛む食品とは?

子どもが、よく「噛む」習慣を身につけるためには、

「噛む」必要のある食品を料理やおやつに頻繁に取り入れていく必要があります。

ところで、かむ必要のある食品というとどのようなものが思い浮かびますか?

 

食物かみごたえ早見表

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歯ごたえアップのためのひと工夫!!!

《食品選びのヒント》

■硬い食品・・・するめ、煮干し、ナッツ類

■食物繊維の多い食品・・・ごぼうやれんこんなどの根菜類、海藻 など。

■弾力のある食品・・・きのこ、こんにゃく、いか、たこ など。

《調理法のヒント》

■食材は大きめに切る・・・一口大よりやや大きい目に。

■加熱しすぎない・・・野菜はゆですぎないよう。

《食べ方》

■飲み物で流し込まないようにしましょう。

できることからはじめよう!

■食事はゆっくり時間をかける。
■ひと口の量を少なくする。
■素材は、やや大きめに切る。
■ゆで野菜は“ゆで時間”を少なくしやや硬い状態にするなど、

    歯ごたえのあるメニューを取り入れる。

 

⒊まとめ

昔の人と比べてみると、現代の人は噛む回数も少なくなって、柔らかい物を

食べている事がわかりました。このまま噛まない生活を続けていると、

私たちの健康に様々な影響を及ぼす事になるでしょう。

つまり、噛む事は、健康の第一歩❗️

 

子供の頃から、良く噛んで食べるようにしましょう。

生活の中にどんどん噛む習慣を取り入れていくことをお勧めします。

 『よく噛むこと』をこれまでより少しでも意識してみませんか?
そして、80歳になった時、自分の歯20本でしっかり噛めるようにしていきましょう!!
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